(2022.4.8更新)
約2カ月半ぶりの更新になります。今回のP2V-7、古いキットだけに組み立てでもかなり苦労しましたが、機体の塗装、更にはデカール貼りでもかなり苦労があり、本日ようやく完成に至りました。
この機体の暗い部分の色は青みがかった暗いグレー(説明書によれば「シープレーングレー(FS№26081)」となっております。)ですが、Mr.カラーなど既存の塗料でこれに適応する色がありません。説明書ではジャーマングレーとニュートラルグレーを混ぜるように指示してありますが、ちょっと違う気がします。実は私は昔、このP2V-7やその発達型であるP-2Jを毎日のように見る機会があったので、その独特の色は深いく記憶に焼き付いています。今回はミッドナイトブルーをベースに黒と白を適当に合わせて色を調合しました。さらにこの機体色は退色が激しい傾向があり、日があたる面んと当たらない面では色の濃さが全く違うという特徴がありました。
そこで、機体色は一度上下面を同じ色で塗装した後、(日光が当たる)上面を、トーンを明るく(白を多く混ぜた)した色で上塗りするということをやりました。
上の右の写真ではすでにエンジンを取り付けた状態ですが、エンジンも加工は最小限度にしました。
ちなみにこのライトR-3350系のエンジンは、B-29爆撃機に搭載されたものと同系列のものです。
機体の塗装後はデカール貼りが待っています。ここで、胴体部分の国籍マークはデカールを貼ると機体の白とデカールの国籍マークの白フチの微妙な色の違いが出ることを嫌い、手描きとすることにしました。
この後デカールを貼ったのですが、このデカールがかなり劣化しており、加えて私がこれまで劣化したデカールの対策として行ってきたクリア塗料の上塗りが効かないという事態に陥ってしまいました。
今回、このサイトの更新が2ヶ月以上できなかった理由も実はそこにあって、主翼や機体に引かれたウォークウェイラインのデカールを貼るだけで数時間を要するような状況でした。
このためコクピットの後ろに巻くプロペララインは胴体の国籍マーク同様手描きとすることにしました。
こんな感じで、とにかく悪戦苦闘の末、本日ようやく、一応の完成を見ました。
実はまだ納得できていない部分もある(例えばウェザリングとか)のですが、このキットの筋彫りやリベットはほとんどが凸加工である(実はこれは正し)ことや、実機は常に整備員によって整備されていて、前記したように上面の退色以外汚れた状態というのは殆どないため、今回はあえてこれ以上のウェザリング(主脚等はウェザリング済み)は施さずに制作を完了することにします。