PBY-5A CATALINA
第五弾(20201.4.20更新)
このキットは今から10年くらい前に買ったものですが、製造からすでに30年近く経っているようで、デカールは既に死んでいます。
なので、最初の作業として計器盤をデカールに頼らず手塗りで塗り分けることにします。これは一見大変そうですが、第一弾のA-4 SKYHAWK のときにも紹介した、私が編み出した方法を使えば割と簡単にできます。
先ず最初に計器盤全体をアクリル系(Mr.カラー)の白で塗り、その上にエナメル系(タミヤカラー)のつや消し黒で塗ります。ここまではいずれもエアブラシを使用します。次に計器の内部を面相筆を使いタミヤカラーの艶あり黒で塗ります。塗料が乾いたら、タミヤカラーのうすめ液を浸み込ませた細い綿棒を使って白浮きさせたい部分をそっとぬぐい取ると下の写真のように出来上がります。
ところでこのキット、レベル・モノグラムの特徴ともいえる細かいモールドが施されていますので、このコーナーのポリシーとして、お手軽にキットを完成させていく方針とはしておりますが、せっかくの彫刻技術を損なわないよう、それなりに機体の内部も塗り分けていくことにします。
機体内に収まる各パーツも一旦機体内部色で塗ります。エアブラシが絶対に便利です。
機体の内部も機体内部色で塗りますが、主脚の収納部分は白(Mr.カラー#316)となっているのでここだけザックリ塗り分けます。なお、機体各所の小窓のクリアーパーツは内側からのはめ込み式になっていますが、このようなパーツは接着が甘いと、胴体を貼り合わせた後外から力を加えた時に外れて、中でカランコロ~ンなんて悲劇がよく起きるので、そうならないよう入念に接着しておきます。
隔壁などは、機体に組み込む前に一応墨入れなど、簡単にウェザリング塗装しておきました。
コクピットはこんな感じ。各部をそれぞれの色で塗り分けし、軽くウェザリングしています。
ところでこの機体は、ボックスアートを見てもわかるとおり、補助脚が前についております(つまり「前脚」)。このため組立図によれば、機体のコクピットの後ろあたりに180gの重りを乗せるようにかいてありました。そこで、一応約180g分の重りを買ってきましたが、これがかなり重たい。
この機体の主脚は結構きゃしゃなので、キット自体の自重を支えるだけでも大丈夫かな?と思うくらい。これに180gも重りを詰め込んだら、多分1年と持たずに脚が壊れるでしょう。そこで泣く泣く諦めて、透明の杖を使うことにします。
更に、先にモールが細かいと書きましたが、手を抜かれている部分もあります。
機体の前部に多分牽引用と思われるロープ状のものがモールドされていますがなぜか機体の左半分のみで、右半分はモールドされていません。
右半分にはパテ盛りを施し、十分に固まったところでデザインナイフ等で手彫りのモールドを施しました。
また、前脚の収納部分と胴体パーツの間に隙間が生じてしまい、この隙間は後から取りつけつ扉のパーツをつけても隠れないことが判ったので、この部分もパテ埋めすることにしました。
そんなこんなで、悪戦苦闘の連続。本格的な製作開始からすでに4ヶ月近く経過しましたが、まだまだ前途多難(特に死んでるデカールをどうするか?)です。とりあえず今日はこの辺で。また近いうちに更新します。